お盆後半の面白かった一冊【乾山晩愁】 戦国から江戸の絵師たちを綴った5編の短編集。
尾形光琳の弟・尾形乾山、狩野永徳、長谷川等伯、清原雪信、英一蝶といった、歴史に名を遺した絵師たちが主人公の話が収められている。
読み進んで行くうち、独立した短編ながらも絶妙にリンクしていて、1冊の本としての完成度を楽しめた。
読み終り、『思考の整理学』、外山滋比古、筑摩書房を思い出した。
「”知のエディターシップ”,言いかえると,頭の中のカクテルを作るには,
自分自身がどれくらい独創的であるかはさして問題ではない。
もっている知識をいかなる組み合わせで,どういう順序に並べるかが緊要時となるのである」
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